キノコは自然の中のECOなアンモニア分解装置
【写真:富士樹海でのベニテングダケ。日本のベニテングダケはカバノキの仲間と共生し、これらの樹木の生える森のみに発生する。 撮影/菅野秀明】京橋のINAXギャラリーにて開催中の、
考えるキノコ 展 -摩訶不思議ワールド-
に行ってきた。
なぜキノコ展が、トイレ、浴室、洗面、キッチンやタイルを事業ドメインとしたINAXで開催されているんだろう。
なんて、行くまで全く意識してませんでしたが、展示内容をみて
なるほど
と。
【出典・引用】
考えるキノコ 展 -摩訶不思議ワールド-|INAXギャラリー
自然の中で4億年前からエコ活動をしているキノコ
キノコは、植物でも動物でもなく、菌類に属していることは脳裏にあると思うが、 良く目にしているキノコは、子実体(こじったい)という胞子を作るための生殖器官に該当し、微生物であるということと、 4億年前から地中に張り巡らされた菌糸によって生きながらえてきた生物と聞くと、ちょっと不思議な気分に陥ります。現在も解明されていないことも多くあるそうですが、
キノコは植物や動物の死骸、排泄物を分解して、土に還すかわりに、植物や動物から栄養をもらって共存するという最近流行りのエコを4億年前から先取りしていたわけです。
凍結乾燥標本、樹脂包埋標本、そしてトイレ浄化キノコの標本など
会場スペースはそれほど大きくないものの、ぎっしり詰め込まれて見ごたえたっぷりなキノコ展。 まず入って驚きだったのが、形がそのままの乾燥標本(写真1)。 乾燥しいたけのように、水で戻すキノコの状態では無く、生えている状態そのままのキノコに驚いたが、いわゆるフリーズドライで標本としているとのこと。 ということは、このまま宇宙食になるわけで・・・
【写真:「凍結乾燥標本」のキノコ。凍結乾燥標本はもとの状態に近い形・色が残るため、博物館ではこの方法で長期保存を行っている。 所蔵/大阪市立自然史博物館 撮影/杉原正樹】
樹脂に埋め込まれた標本も飾られており、その中には虫から生える冬虫夏草も含まれていた。
その中でも、レプリカの一つとして展示されていた、モグラのトイレから伸びるキノコ。
モグラのトイレは菌洗式ECOトイレ
ナガエノスギダケ、別名モグラノセッチンタケと呼ばれるキノコなのだが、展示物のキノコは約80cmほど地下にあるモグラのトイレから生えているキノコだった。
【写真:奈良教育大学 自然教育センターニュース せせらぎ 52号】
モグラは人間と同じように、トイレを別に作るという。その別に作られたトイレに、このキノコが定着してくれることによって、モグラもその家に定住しやすくなるという。
なるほど。だからINAXギャラリーだったわけだ。
というわけで、東京・京橋のINAXギャラリーでは、2009年8月8日(土)まで。無料。休館日は日祝日となっているので、足を運んでみてはどうだろう。
京橋近辺のお勧めタイ料理ランチ ワンタイ
ちなみに、京橋6番出口すぐのタイ料理「ワンタイ レストラン」でランチを楽しんだのだが、日替わりランチから、グリーン、レッド、ゲンパーの3種類のタイカレー、おかず3品+カレーのコンビネーション、パッタイ(タイ風やきそば)やガパオ(タイ風チャーハン)などが、740円~でボリュームたっぷり。
ちょっとこじんまりした店ではあるが、美味しくてかなり満足なお店です。
ワンタイ|タイ料理の魅力
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