野村総合研究所は12月17日、2012年までにおける日本国内の主要IT市場5分野における分析の第一弾を発表した。それによると2012年には家庭用据え置き型ゲーム機における市場が現行の約16%にあたる580万台にまで縮小すると同研究所では予測していることが明らかになった。
【野村総研:ニュースリリース】
注意書きとして、
※1: IP電話は、一般消費者向けの加入者数予測
※2: ハード市場については、国内市場が成熟しつつあることと、日本企業がグローバルに事業展開しているため、主に世界市場の予測値を掲載。薄型テレビ、携帯電話端末、デジタルビデオレコーダー、ゲーム機は世界出荷台数、デジタルカメラは世界販売台数の予測。車載情報端末は国内出荷台数の予測。薄型テレビ、デジタルビデオレコーダーの予測は、「年度」ではなく、「年」単位
※3: 第3世代と第4世代の家庭用据置型ゲーム機市場のみを指し、携帯型ゲーム機およびゲームソフトは対象外とする。
とありました。
先日筆者宅にもセットトップボックス(STB)をテスト的に導入しましたが、まだまだコンテンツの質と量に期待という感じです。
調査結果の表において一番気になったのは「ゲーム機」。
来年度まで減少傾向にありながら、2012年の縮小率は約1/6。16%となってしまっています。
注意書きの通り、第4世代である「Wii・PS3・Xbox360」を省いているとのことで、数値から見る差異はネットワーク接続があり、より高い性能の機種の台頭については調査対象となっていないようなので、仮に2012年までに次の世代機である第5世代機が登場すれば、この縮小は抑えられ、市場も活性化するとレポートでは分析している(逆にいうと今から「次世代機頼り」の市場と読み取ることもできる)。
本レポートでは、、「携帯電話端末」が微妙に「(家庭用据置型)ゲーム機」のシェアを侵食しているようだが、携帯電話の伸び率は5年間で23%の伸びと推測されているので、「1/6までに減少」への影響はあまり無い用に思う。
携帯電話は端末機能の拡充やWebコンテンツ、ワンセグコンテンツ、携帯で支払うインフラなどの拡充が見えているが、(家庭用据置型)ゲーム機については今後どのようにコンテンツが拡充されていくのかが他に比べて見え辛いというのが理由に感じます。
しかし、ゲーム機はブロードバンド化によって、コンテンツの広告価値が期待されている市場でもあるので、ゲーム機自体の販売台数がさほど伸びなくとも、ライフスタイル、ライフサイクルに密着したツールとしての価値は高いので、急成長する市場だと見ています。
【出展:「5年後のゲーム機市場は現在の16%にまで縮小」野村総研が予想:Garbagenews.com">Garbagenews.com】
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