made in japan
家電においてのブランドネームは今ではそれほど価値を持っていないように感じてしまう。
国内にいて、様々な製品に埋もれた生活をしているから、実感できなくなっているのかもしれない。
Webなどの情報を見ていると、アニメやゲームなどのコンテンツ産業でのmade in japanが多く取り上げられ"Cool Japan"として魅了しているように感じるが...
ビジネスソフトウェア分野では、実感云々以前に非常に弱いというか、日本製のビジネスソフトウェアでワールドワイドのイメージを感じる製品がそもそも思い当たらない。
自宅でのPC環境においてはそれほど実感も無いかも知れないが、OSはMicrosoft製か、Apple製がほとんどなのではないだろうか。
実際アクセス解析の際に、PCからのアクセスの98%以上は上記どちらかのOSである。
オフィスワークにおいてのソフトウェアも、ワードやエクセルは日本国産では無いし、PCの中に日本製のソフトウェアがどれだけ入っているか...
8年前のデータではあるが、日本への輸入ソフトウェアは輸出に比べて数10倍~数100倍にもなる。
あり得ない話ではあるが、データベースソフトウェアを提供するOracleやMicrosoftの製品が停止した場合、交通機関は麻痺し、電話も通じない完全にブラックアウトの状況に成りかねない状況で、日本国産のソフトウェア製品がインフラ基盤を担えていないのは悲しい状況だとコラムでは語っている。
幾留氏はグローバリゼーションを否定するわけではないが、もっと大きな絵図を描くことで、世界のトップレベルに押し上げることができる可能性があるという。
ベンチャーキャピタルの資金が日本ではなく海外に出て行ってしまっていることも残念ではあるが、米国Googleでの成功例を挙げ、日本でも大きな絵図を描いてソフトウェアサービスを行っていくことで、ベンチャーキャピタルの目が国内へ向き、巨額の投資を行う土壌を作っていくことが、IT産業発展の一つの要素であるという。
幾留氏は「成功の連鎖」を持続させていくことがポイントと締めているが、日本のソフトウェア産業において、様々なソフトウェアベンダーがポジティブに「成功の連鎖」としてつなげて行くには、一歩一歩踏みしめながら進んでいく日本人らしい地道な努力が実を結ぶことにつながるのかもしれない。
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