前回【myRTで始めるアクセス解析:第9回】コンバージョンレートの算出方法にて、コンバージョン率の計算方法と、オーダーコンバージョン率、購入者コンバージョン率といった、サイト内でのユーザ行動からの効果測定方法と、数値での算出方法をレポートしました。
今回は、サイト外からのユーザ行動の効果測定として、ROI、広告費用対効果の算出方法についてレポートしたいと思います。
ROIを計算してみる
もっとも単純なROI(投資対収益率)の計算方法は、以下になります。
( 利益 - 経費 )÷ 経費 = 投資収益率
1ヶ月間の利益 = \2,800,000-
1ヶ月間の経費 = \1,000,000-
だとすると、1ヶ月間の投資収益率は、1.8。すなわち、180%の利益となります。
1ヶ月間の利益 = \800,000-
1ヶ月間の経費 = \1,000,000-
だとすると、1ヶ月間の投資収益率は、-0.2。すなわち、20%の損失となります。
オンラインマーケティングでは、このROIの計算をどのように用いるのでしょうか。下に具体例を示します。
例)オンラインマーケティング上でのROIの計算
例えばバナー広告キャンペーンに\1,000,000-かけ、バナー広告が呼び込んだ訪問者が1週間で\800,000-の利益をもたらしたとします。1週目のROIは、-0.2となります。このバナー広告を1ヶ月間掲載し、その月の終わりには\2,800,000-の利益を得たとします。そうするとROIは、1.8となります。
ROIの計算は、期間が非常に重要な意味を持ちます。期間を累積的にROIを計算すると、継続的にキャンペーンの成功度を検証するのに役立ちます。
また費用を期間で割って、定期的なROIを計算する方法もあります。上述の例で1ヶ月間のキャンペーンの1週目を検討すると、以下のようになります。
( 800,000 - 250,000 )÷ 250,000 = 2.2
期間を累積的に計算するのか、定期的に計算するのか、どちらの方法が指標として有効なのかを考えた上で期間を設定するようにしてください。
さて、今回はROI解析についてのお話をさせていただきましたが、次回は外部広告などから流入したユーザが、サイト内でどのような行動をしたのか、といったユーザ行動解析について、まずはサイトのユーザビリティチェックのレポートをしたいと思います。
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