【myRTで始めるアクセス解析:第5回】ROI解析による広告効果測定方法

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Webサイトをより良くしよう、どのような人が閲覧をしているのか、サイトの効果はどうなのか、サイトへの訪問者はどのような事に興味があったのか、などを知りたくてアクセス解析を導入しても、PVやセッション数、参照元を閲覧して一喜一憂するだけでは、次第にツールを導入した意味合いが薄れ、モチベーションも下がってしまうことに繋がり兼ねません。

導入後、PVやセッション数から導き出されるユーザ行動の結果から、コンテンツやサイトをより効果的に修正したり、コンテンツやサイトにとって効果的な参照元を見つけ出し、より効果を高める施策を行う。
と言っても、実際にどのようにレポートデータから有効的な施策を導き出せばよいのでしょうか。

アクセス解析ツールを導入することにより、ユーザの行動を把握するだけではなく、より効果を高める施策を打つまでの分析の時間を短縮できているはずです。
後はレポートデータから、どのように情報を見出すのか。
この点について、「解析対象サイトのコンバージョンポイントを決めよう」をテーマに、

無料アクセス解析ツールの「myRT」を例に話をしたいと思います。

サイトの目的を決める

ROI解析はReturn On Investment(投資対効果)の略になります。アクセス解析ツールにおけるROI解析とは、広告だけではなく、サイトのコンバージョンポイントの効果測定のために利用します。
サイトのコンバージョンポイントといっても、具体的にお金を得るポイントだとか、登録がポイントだとか、といったものではなく、サイトが持つコンセプト、5W1Hの「目的」「役割」「更新頻度や運用スケジュール」「発信情報の内容やプロモーションの内容、媒体特性」「運用プロセス」といった内容を改めて見直すことで、必ず解析対象Webサイトの目的が見えてくると思います。

例えば本サイトであれば、
目的:Webビジネス、オンラインビジネスにおいてのアクセス解析の重要性
役割:筆者が、Webや市場といった情報網からネタを探し、そのネタについて筆者が寄稿し管理運用を行う
更新頻度や運用スケジュール:最低週1回更新を目指す
発信情報の内容など:アクセス解析手法や、成功するサイト作りにおいてのアクセス解析データの重要性を盛り込む
運用プロセス:会社の仕事とのバランスにおいて、テーマの市場性を意識しながら記事を探し、市場とサイトのコンセプトにあった内容で編集、アクセス解析を行い、本サイトの特性に合った情報を配信できているのかを読み取りながら、次のテーマの発掘や、サイトのユーザビリティ、システム面などに手を入れるといったサイクル

といった感じになります。企業サイトやブランドサイトに比べるとあやふやな点がありますが、
どんなWebサイトにも、必ずそのサイトが果たす目的があります。コンバージョンとか投資対効果などというキーワードを用いると、収益(売上)に結び付けてしまいサイトが果たす目的を見失いがちなので、サイトの目的というキーワードを頭に浮かべてください。

下記は代表的なWebサイトの目的(コンバージョンポイント)の例です。

eコマースサイト <製品の販売><サービスの販売><費用削減><利益拡大>
ブランドサイト <製品の認知度向上><ブランドの認知度拡大><見込み顧客の発掘><広告費の削減>
FAQサイト、eラーニングサイト <顧客のロイヤリティ増加><既存顧客のサポート><既存顧客の育成><セルフサービスの増加>

ゴールとなるページを決める

Webサイトの目的(コンバージョンポイント)が決まったら、Webサイトのゴールページとなるページを決めましょう。
Webサイトの目的が販売なら、購買完了ページがゴールとなるページなります。Webサイトの目的が見込み顧客発掘なら、問合せページがゴールとなるページになります。

設定をしてみる

Webサイトの目的とそのゴールとなるページが決まったら、ROI解析の設定をしてみましょう。

ログイン後、"REPORTS"をクリック
メニューの管理者設定機能から"Control Panel"をクリック

070206c.gif

"Targets"をクリック

070206d.gif

下のAdd A New Siteをクリックして出てくるポップアップに、コンバージョンポイントを設定します。
Webサイトの目的が製品の販売でかつ購入完了ページがゴールページとなる場合を例として、
第1ポイント:www.test.comサイト全体=www.test.com[%*]
第2ポイント:www.test.comカートページ=www.test.com[shopping/cart.html
第3ポイント:www.test.com購入完了ページ=www.test.com[shopping/confirm.html]
で、平均購買単価を100とした場合の設定を想定しています。

070206a.gif

ROI解析設定では、サイト全体の訪問者の中から、ゴールページに至った訪問者が計測対象となります。ROI解析設定を行う際は、[サイト全体]を捉える設定をしたほうが良いでしょう。

上記の設定

第1ポイント:www.test.comサイト全体=www.test.com[%*]
がサイト全体を捉える設定で[%*]を設定することで、サイト全体という意味になります。

サイト全体を[%*]で設定したら、次にゴールページを設定します。
この例では、購入完了の前に必ずカートに商品を入れ、そのご購入完了に至るサイトを想定し、サイト全体からカートまで来訪するものの、商品購入に至らなかった訪問者の解析も行いたい。という解析ニーズを想定しています。

次回はROIの概念とコンバージョンレートの考え方についてレポートしたいと思います。

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