【myRTで始めるアクセス解析:第5回】ROI解析による広告効果測定方法から第10回に渡り、設定の方法から掲載時のポイント、費用対効果の算出方法をレポートしてきましたが、
改めて、OvertureとAdwordsを例として広告効果のレポートイメージをレポートしたいと思います。
オーバチュア広告とアドワーズ広告について
オーバチュア社のスポンサードサーチ広告や、Google社のアドワーズ広告といったPPC広告(Pay Per Click = キーワード連動型広告)は、費用対効果の高いネット集客方法の1つとして広く知られています。
この2つのPPC広告は競合関係にあり、オーバチュア社のスポンサードサーチ広告は「ヤフー」で採用されています。
グーグル社のアドワーズ広告は「グーグル」で採用されており、それぞれの広告は検索エンジンとして日本でのシェアトップに採用されています。
見た事はあるが実際利用はしていなかったり、どちらか一方に出稿していれば十分だというサイトはまだまだ多いようですが、それぞれどれだけ効果があるのかを筆者の解析データを元にレポートしてみたいと思います。
オーバチュアとアドワーズの広告枠
[図1]のオーバチュア社のスポンサードサーチ広告は上図の□のようなイメージで「ヤフー」などの提携サーチエンジンの上部と右横に、購入したキーワードに応じて表示されます。
[図2]のグーグル社のアドワーズ広告は、上図の□ようなイメージで「グーグル」等の提携サーチエンジンのブラウザの上部と右横に、購入したキーワードに応じて表示されます。
広告効果
下図はアドワーズ、オーバチュア両方に同じキーワードを購入し、サイトに引き込みをした結果となります。
Reports>広告効果測定>PPC - Type を選択すると、
Googleとyahooそれぞれの設定に紐付いて来訪した[訪問者数]と、管理者設定機能>Control PanelのTargetで設定したゴールに対して来訪した訪問者を[成約数]として表示し、Campangnにて設定したルールと費用と収入に基くコンバージョンレートをレポートしています。
これらのレポートは、カレンダーの期間指定によって、任意の期間におけるレポートを参照可能です。
期間指定については【myRTで始めるアクセス解析:第13回】"myRT"期間指定の基本を参照ください。
上図の結果からGoogle(Adwords & Adsence)からの来訪者は32セッションあり、Yahoo(Overture)からの来訪者も32セッションでした。内Yahoo(Overture)からの来訪者1セッションが成約に至り、3.1%のコンバージョンレートとなっています。
コンバージョンに至っているケースが非常に少ないのですが、このレポートにおいてはYahoo(Overture)の方が効果が高いといえます。
キーワード別引き込み結果例
各PPC媒体における出稿広告キーワードの詳細効果測定については、(+)をクリックすることで分析できます。
検索エンジンでのキーワード連動広告からの流入については、検索エンジンURLとキーワードを表示し、各URL&キーワードにおける費用対効果を参照できます。
Adsenceからの流入については、googlesyndicationや、Adsenceを表示しているサイトのURLが表示され、流入元ごとの費用対効果を参照できます。
(+)をクリックすることで、コンバージョンに至ったYahoo(Overture)からの来訪者1セッションのキーワードが参照できます。
このキーワードがコンバージョンやコンセプトに対して合致したものであったのか、出稿キーワードの中でポイントとしていたワードであるのかなどにより、今後の出稿キーワードの施策を立てることができると思います。
Adwords & AdsenceとOvertureにキーワードを出稿する際に、見えないユーザの性格や環境がキーワードに現れていることも、Webマーケティングにとって重要な要素となります。コンバージョンレートを測定する際は、単純なアクセス数だけではなく、どの媒体からどういったキーワードや話題でコンバージョンに至ったのかといった分析で算出することが重要になります。
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