ECサイトの評価基準、運用上の指標として、ショッピングカートでの破棄率(カゴ落ち)と呼ばれるものがあります。
広告効果測定でのコンバージョンレートも重要ですが、広告により来訪したユーザ、自然来訪ユーザが、カートまで来訪して購買完了に至ったのか至らなかったのか、といった分析も重要なマーケティングデータとなります。
"myRT"のROIの定義では、TargetとするURLポイントを3ポイント設定することができ、このURLポイントを例えば、1[キャンペーン開始ページ]、2[カートページ]、3[購買完了ページ]と設定することが可能になります。
この設定により、キャンペーンページに来訪し、商品選択後カートページに至り、その後再度商品選択ページにて各種商品を閲覧した後、購入開始ページから購入完了ページに至ったというフローにて、各ポイントを通過したユーザ、途中で離脱してしまったユーザも含めてをレポートすることが可能になります。
TargetやCampaignの設定方法は、【myRTで始めるアクセス解析:第5回】ROI解析による広告効果測定方法を参照ください。
コンバージョンポイントまでのROIをファンネルで参照する
Reports>広告効果測定>キャンペーン広告分析
から、参照したいコンバージョンポイントのレポートを選択します。
上図のように、管理者設定機能>Control Panel>Targetにて設定した各コンバージョンポイントへの来訪ユーザの割合がファンネル状で参照することができます。
それぞれ分析したいポイントをクリックすると、詳細レポートを参照することができます。
コンバージョンに至ったユーザの傾向を分析する
水色のコンバージョンポイントをクリックすると、Referrer | Search Key | Landing Page という表示が下に出てきます。
[図1]Referrerにて、コンバージョンに至ったユーザの参照元、サイトに訪問するに至った元のサイトのURLがランキングで表示されます。
[図2]Search Keyにて、コンバージョンに至ったユーザが検索したキーワードがランキングで表示されます。
[図3]Landing Pageにて、コンバージョンに至ったユーザが、一番最初に解析対象サイト内で至ったページがどのページだったのかがランキングで表示されます。
各ポイントのユーザの傾向を把握する
通常ECサイト、ECサイトの形式を持ったコンバージョン計測、例えば会員登録であれば、キャンペーンページ>会員登録開始ページ>会員登録完了ページという導線経路をもっていると思います。
訪問者はショッピングカートに商品を入れた後、決済手続きを経て購買完了となります。ショッピングカート以降購買完了に至るまでのどこに問題があったのか、それぞれのポイントでどのようなユーザ傾向があったのかを把握することは、施策においても重要な情報となります。
myRTではさらに離脱ユーザがどこに行ってしまったのかといった、ユーザ動線解析も可能としています。
残念ながら現状のベータ版ではCampaignで設定したポイントからの計測はできませんが、パケット製品版では可能との事なので、POSTデータ、GETデータを含めた商品選択、カート、購買開始から購入完了まで、より詳細の分析を行いたいという方は、パケット製品版を選択するのが良いと思います。
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