Webサイトを評価する1つの手段として、サイトにユーザがどれだけ滞在しているのか、来訪者がどのくらい興味をもって各ページを閲覧しているのかといった、平均滞在時間を分析する方法があります。
米国のレポートでは、5分~10分程度が評価の平均値とされています。
"myRT"では、30分間行動が無かったユーザは、滞在が終わったと判定され、離脱したページ、動きが無かったページでのセッション時間は平均滞在時間として計算されないようです。
実際に行動していた、クリックして移動をしていた時間の平均値で算出しているようです。
Webサイトの平均滞在時間
Reports>サイト別レポート>サイト滞在時間にて参照します。
1日だと非常に少ないデータだったので、数ヶ月分のデータを抽出しましたが、
5分以上閲覧しているユーザが30%程度と、非常にバランスの良い結果になっています。
5%~15%が良いところだと思います。
本サイトはユーザニーズを満たしていると言えるでしょう。
米国のレポート基準を見ていると7~8分という滞在時間が平均とのことです。
もし、来訪者の平均滞在時間が5分以下が9割以上を占めている場合は、もっと情報を見せる施策を行うか、Webサイトに引き込む手段、キーワードや広告がサイトでの情報に沿っているのか、正しい方法で誘導できているのかを見直す必要があると言えます。
ユーザがアクセスする平均ページ数
Reports>サイト別レポート>訪問者毎の閲覧ページ数にて、上図来訪ユーザの平均滞在時間中にアクセスしたページ数を参照します。
ユーザのアクセスする平均ページ数は、サイトのコンセプトによって数字がバラけることが多々あります。この指標については分析にあたり注意が必要になります。
"myRT"の利点の一つはURLで分析レポートを抽出しているので、フレームで区切られているページであっても、読み込まれたページURLとしてカウントしているので、実際にユーザが閲覧したページの数として結果が出力される点にあります。
タグをフレームごとに貼りこんでいる場合はもちろんカウント数の正確さは失われます。
Webサイトの大枠の指標を捉えるにあたって、ユーザの平均滞在時間は非常に重要なデータの1つになります。
Webサイトへの具体的な施策を考える際に、来訪ユーザは様々な手段や目的を持って来訪してきており、それらユーザがサイト内で的確に情報を取得できているのかといった分析の大枠を捉えるには、滞在時間と閲覧ページ数を把握し、そこから各参照元からの分析や、キーワードごとの分析とドリルダウンしていく方法が効率的であるといえます。
一般的にWebサイトへの来訪者は直帰といって、最初のページだけを閲覧し離脱してしまうケースが8割を超えます。これらはPV数が増えてもそれほど変化はありません。むしろ残りのユーザ、2クリック以上しているユーザの行動パターンを分析し、サイトのどこに問題点があるのかを把握することが、滞在時間を延ばし、コンバージョンレートを上げる結果に結び付くといえます。
詳細な分析を行っていこうとすると、様々な切り口での分析方法があり、施策をするに当たってどの情報をどのように解釈し活かしたらよいのかを見失いがちです。
分析の切り口を明確にした上で解析データを抽出し、解決策を読み取ることが重要なポイントとなります。
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