"直帰率"外部からサイトへ入ってきた全ユーザ数の内、他のページを参照せずに離脱してしまったユーザ数の割合になりますが、この定義については様々な考え方があるようです。
ネットレイティングス社の定義では、「トップページを参照しただけでサイトを離れた率。一般的には数値が小さいほうが望ましい」となっています。
数値が小さいほうが望ましいのはわかるのですが、実際小さくするにはどのような分析から施策案を導き出せばよいのでしょうか。
SEO/SEMの認識や適用が徐々に定常化しつつあります。他のサイト、検索エンジンやネット広告のリンク元サイト、最近ではRSSやSNS、掲示板を介して来訪するユーザも少なくありません。RSSやSNS、掲示板についてはWeb2.0的なユーザが作るコミュニケーション経路ですので置いておくとして、サイト側が意識的に誘導できる広告媒体経路を、全てサイトのトップにもってくることは好ましくありません。
広告媒体のコンセプトや、広告媒体にてユーザの興味を惹き、サイトへ引き込んだ後、どれだけその先の情報に興味を持たせてコンバージョンポイントに誘導するかが重要であり、これを分析する指標としては、引き込みページへの誘導率ではなく、いかにその次のクリックへ誘導できるかが重要なポイントとなります。
特にどのページに誘導された、したユーザの離脱率が高いのかを洗い出し、そのページへのユーザはどこから来訪して来たのかを洗い出すことで、
「問題のページに対して来訪したユーザは、何を求めていたのか」
「問題のページはユーザが求める情報を提供できていたのか」
を分析することが重要なポイントとなります。
直帰率レポートを参照する
Reports>サイト別レポート>対象サイト>直帰ページにて
上図のようなレポートを参照することができます。
高い直帰率をたたき出しているのがトップページであれば、トップページをTarget設定とCampaign設定で設定し、参照元の分析をキャンペーン効果分析で行うことにより、ボトルネックを発見することができるでしょう。
キャンペーン効果分析の概要については【myRTで始めるアクセス解析:第16回】"myRT"で見るショッピングカート破棄率(カゴ落ち)を参照ください。
直帰率の高いページについて、参照元、キーワードを分析することにより、参照元からの誘導の仕方に問題は無いか、来訪者のキーワードとサイト内の情報に差異や足りない点、誘導経路の不足などは無いかといった分析を行うことで、施策案が生むポイントが見えてくると思います。
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