大まかなWebサイトの状況を把握するに当たっては、サマリデータを比較することで可能となります。
myRTでは、月次のサマリデータ比較が非常に容易に行えるというメリットがあります。
過去3ヶ月分のサマリデータを比較する、今月の1週間毎のサマリデータを比較する、今週の1日毎のサマリデータを比較するといった集計、分析は概要を把握し、詳細に解析を行うポイントを探る上で基本となる分析になります。
myRTのREPRTS>サイト別レポート>該当分析対象サイト>閲覧ページ数と訪問者数
をクリックし、右上の虫眼鏡ボタンをクリックすると、
サイト - 任意の期間
のレポート画面がポップアップします。
こちらの画面で、それぞれ任意の期間のサマリデータを抽出することが可能になります。
比較を行う際には、平均値も付け加えるようにしましょう。平均値より値が大きいのか、小さいのかの比較と、数値が変化した要因を探る事が重要になります。
[図1]の期間設定は、2006年12月から3ヶ月分を毎月分1ヶ月ごとに指定したデータになります。
[開始時期] "2006"年"12"月"1"日"午前0時" [期間] "3" × "1""月" セット@"1""月" 間隔
[図2]の期間設定は、2007年1月1日から、5週分を1週間ごとに1週間間隔で指定したデータになります。
[開始時期] "2007"年"1"月"1"日"午前0時" [期間] "5" × "1""週" セット@"1""週" 間隔
上記[図1]のデータを分析することで、1月の各項目の値が非常に高くなっていることがわかります。
本解析対象サイトはECサイトになるので、12月にクリスマス商戦がありましたが、クリスマスよりも正月の初売りの影響が高く出たといえます。
また、2月にユニークな参照元は減っているものの、検索エンジンの件数は12月よりも低いため、リピート率が上がっているといえます。
12月は、商品を探すために検索エンジンが利用され、来訪したケースが非常に高く、1月、2月と徐々に検索エンジンでの来訪は減っています。
ヒット数は12月よりも多く、平均クリック間隔は3ヶ月に渡って変わらないことから、ユーザビリティ上は特に大きな問題は起きていないといえそうです。
[図2]にて、1月の項目をさらにドリルダウンをして分析を行ってみました。
1週間ごとに追っていくと、やはり1週目の初売り時期にアクセスが集中している事が伺えます。
検索エンジンでのキーワード流入も高く出ています。平均クリック間隔は全く変わらないため、特にユーザビリティ上での問題は起きていないといえそうです。
ユニークユーザ数と、セッション数が5週目に増えていることが目に付いたので、この状況が毎月起きている、給料日後などの条件で起こりうる問題なのかをドリルダウンしていきたいと思います。
[図3]の期間設定は、2007年1月1日から1週間分を毎日1日ごとに指定したデータになります。
[開始時期] "2007"年"1"月"1"日"午前0時" [期間] "7" × "1""週" セット@"1""日" 間隔
[図4]の期間設定は、2007年1月28日から1週間分を毎日1日ごとに指定したデータになります。
[開始時期] "2007"年"1"月"28"日"午前0時" [期間] "7" × "1""週" セット@"1""日" 間隔
これにより、1月1週目の1月1日のアクセス数が非常に高いことが見えてきます。
初売りの効果が非常に高く出ていると言えます。
これに対して1月5週目の28日からは、徐々にPV数は下がっているものの、ユニークユーザやセッション数は大きな上下が無く、2月3日の休日に向けて伸びていることが見えます。
休日前後のアクセスが伸びることが見えてきましたが、給料日などとの関係があるのかといった分析もしてみたいため、下記の設定にて抽出してみました。
[図5]の期間設定は、2006年1月23日~7日分を3か月分、毎月ごとに指定したデータになります。
[開始時期] "2006"年"12"月"23"日"午前0時" [期間] "3" × "1""週" セット@"1""月" 間隔
各月の23日から1週間の変化については、1月の最終週に休日があったために伸びているのみで、一律変化はあまり無いようです。
給料日後にアクセス数が増加する傾向よりも、休日前後にアクセス数が増加する傾向があることがわかります。
このように、数値の変化とWebサイトへの施策や企業としての施策、市場の動向などを考慮しつつデータの分析を行っていくことにより、分析のポイントを探っていくことが可能になります。
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