ヤフーが2008年上半期における検索ワードランキングを発表した。
これによると、総合ランキングにて昨年1位だった"mixi"、2位だった"You Tube"がそれぞれ逆転し、1位が"You Tube"、2位が"mixi"と入れ替わった。
著名人総合ランキングでは"羞恥心"も14位にランクインし、メンバーの"上地雄輔"氏が一気に4位にランクインを果たしている。
発表ページでは総合・著名人ランキングの他に、テレビ番組、ゲーム・アニメ、スポーツ選手別のランキングが掲載されているので、詳しくは発表ページをご覧いただきたい。
Garbagenews.com:ヤフーの検索ワードランキングに見る「検索エンジン」の使われ方
にて、ヤフー2008上半期検索ワードランキングの結果の分析内容から読み取られた内容は非常に興味深い。
本ランキングの1位から20位までのランキングを見ると、8位までの検索ワードが全て「ウェブサービス」で占められている。
本来「検索エンジンサイト・検索ポータルサイト」はキーワードが含まれるネット上のWebサイトを探し出し、検索対象キーワードを調べたり、情報を抽出することが建前となっていると言えるが「ウェブサービス」で占められていることから、記事内では、
「検索エンジンをブックマーク代わりに使う傾向」
が増加していることを示唆しているのではないかと語られている。
例えば「YouTube」を検索した人は、その大部分が「YouTubeとはなんぞや」について知りたいから検索しているのではなく、「YouTubeにたどり着きたい」から検索している、という具合である。
この分析は言いえて妙だと考えさせられた。
実際コンサルにおいてeコマースサイトの検索キーワード流入傾向を分析すると、検索エンジン毎にキーワードが異なる傾向が見受けられる。
キーワードから流入したページ、その後の行動と共に、顧客属性と紐付けることで、年齢層、性別による差異も見えてくる。
もう少し視点を広げると、eコマースサイトと決済機能も持っていない小売店サイトでは、検索サイトに差異が出てくる。
もちろんSEO的に対応できていない点もあるが、さらに企業サイトや、SNS・COIサイトと比較すると、検索エンジンの利用傾向が大きく異なる。
マーケット層の分析をそれぞれ行ってみた限りでは、年齢層、性別に加えた世情やニーズが、検索エンジンの傾向として反映されていることは間違いない。
「対象について知りたい」という行動よりも、「対象にたどり着きたい」という行動の後に、その対象をより深く知りたいという行動に移行していると言えるのではないだろうか。
当たり前のことを書いているようだが、アクセス解析によってデータ化され、見えてくる情報で実感することが、次の施策へつなげやすくなるし、より深掘りした課題、仮説、検証といったマーケティングスパイラルを効率的に向上させることが可能になると言える。
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