SEO対策を重点的に行うのか、Overture(オーバチュア)やAdwords(アドワーズ)といったPPC(広告連動型キーワード広告)を行うのか、どちらがコンバージョンにおいて費用対効果が高いのか。
といった話しを耳にすることがあります。
簡単に答えられそうなこの悩みについて、実はそう簡単に答えられない内容であることを理解している担当者は少ないと感じます。
では、なぜ難しいのか。
それは、サイトの目的、コンバージョンの考え方、オンラインビジネスにおけるユーザ行動の把握の方法などのWebビジネス戦略によって、どちらをどのように使うか、どのように利用してどのように効果を出していくのかが大きく変わる点にあります。
SEO対策は必須
上記の理由から、SEOとリスティング広告は本来比較が困難なサービスになります。 どちらのサービスにおいても、検索エンジン最適化という意味では繋がっているものの、SEOにおいては施策対効果の大部分がサイトの構造に依存するので、サイト内ユーザ行動をより効果的にコンバージョンに繋げるといった、サイトのユーザビリティ構築手法に関わってきます。よって、足場作りという基本的なサイト構築に当たっては、SEOが必須となります。
サイト内ユーザ行動の把握とサイトコンセプトの把握も必須
アクセス解析データより、サイトの目的やコンセプトに対して、ユーザが的確なキーワードで的確なページに来訪し、迷わずコンバージョンに至っているのかといった、キーワードとターゲットランディングページとコンテンツが妥当であるのかといった分析からスタートすることがベストだと思います。Overture(オーバチュア)とAdwords(アドワーズ)の特徴を利用する
2大PPCにはそれぞれ運用面まで含めた形で特徴に大きな差が出ます。 ・Overture(オーバチュア) 順位のランキングがCPCに大きく影響するため、人気キーワードの順位だけに囚われると、CPCは上がり、伴ってCVRは下がってしまう。しかし、広告露出という点でユーザの目に触れる機会は増えるため、TVCM的な効果を得ることができる。 ・Adwords(アドワーズ) 順位のランキング自体が品質スコア、月間のCPC価格に依存するため、ユーザの目に触れるというよりも、如何にクリックをさせて誘導できるかが大きなポイントになる。これらの特徴から、運用次第でOverture(オーバチュア)の出稿キーワードを、アクセス解析データで分析し施策を行う事で、コンバージョンレートを落とさずに、CPCを下げる事で、同広告費用対効果を数倍~数十倍に上げる事も可能であり、Adwords(アドワーズ)のクリックの内、半数を超える来訪を自然来訪で賄いコンバージョンレートを高めることで、広告費用対効果を高めることも可能になります。
効果的な利用法のポイント
サイトの目的、コンセプトにおける戦略に合った効果的な利用法、運用法が大切になります。 大まかな目安としては ・SEO対策は、オンラインビジネスTCOの約20%の投資を考える ・PPC対策は、短期キャンペーンならOverture(オーバチュア)、長期的な広告出稿ならAdwords(アドワーズ) が効果が出やすいといえると思います。どちらにしても、自社のオンラインビジネスにおける目的、コンセプトの視点で、戦略的に効果的な対策はどちらに傾くのかを判断し、不明瞭な点についてはオンラインビジネスに関わる全体としてコミュニケーションを取り確認と方向付けを行えるかが、成功要因のポイントになると思います。
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