「Google Analytics講演レポート~モバイルアクセス解析セミナー」レポート
参加したかったのだが、どうしても調整が効かない状況であった本セミナーに関して、「ケータイ Watch」にてレポートが上がっていたので、読んでみた。
先日無料モバイルサイト解析ツール【「Google Analytics モバイル」と「myRT mobile」を比較してみた】という記事を書いたばかりだったので、何か情報が得られるかと思ったのもある。
レポートの中には、なかなか刺激的なコメントが幾つか入っていたので、それも含めて軽く紹介する。
便利な「覚え書きメモも貼り付け」
Webアナリストの立場で非常に困るのが、ある特性の表れたデータが時系列集計から見えたとして、その要因を探る際に、内部の要因なのか、外部の要因なのかを判断するところである。 外部の要因に関しては、参照元サイトやキーワードなど、リファラ情報から追いかける事も可能なのだが、 サイトの改修や、システムの改修など、内部に要因があった場合、Webには複数の立場が絡んでいる事が多く、情報を集め辛い点にある。その点Google Analyticsには、「ディメンション」という機能において、×月×日にサイトを改修した、というような覚え書きメモも貼り付けることが可能な点がありがたい。
携帯端末の固有IDから契約した場所の住所がわかる!?
というシビレルメッセージが目を引いた。モバイル版と通常のAnalyticsの違いに関して、基本的にはGoogle Analyticsに限った話では無く、日本の携帯事情に依存している話で、携帯端末においては地域情報をIPアドレスから判別する事は困難だと言っている。
しかし、その後に
「都市レベルであれば、auとソフトバンクモバイルの場合は、携帯端末の固有IDから、契約場所が沖縄であるなど、ざっくりしたレベルであれば契約した場所の住所がわかるので、」
というメッセージがあったのには驚いた。
固有IDと契約者情報を紐付け??まぁ「不可能ではないという」と加わっている点にも、流石Googleさん といったところだ。
う~んこの固有IDはAUとSoftBankと言っているし、個体識別番号や、サブスクライバIDのことなんだろうなぁと・・・
SSLページのトラッキングも可能
myRTモバイルでも、SSLページの解析は可能なことを実証できたが、myRTモバイルを提供しているオーリック・システムズでは、サポートをしないという。
実証するに当たっては、解析対象サイトのサーバに自己責任でちょっと手を加えるだけなのだが、SSLページの情報の重要性から言って、サポート対象外なのは納得がいくところだ。
しかし、どうやらGoogle Analytics mobileでは、
「gaファイルを書き換えるなどでSSLページのトラッキングも可能になる」
とサポートを公言しているので、安心なのかどうなのか。。。。
先の固有IDを取得して、ある程度契約場所がわかってしまううえに、SSLの情報も取得されてしまうとなると、解析対象サイトの運営者・管理者は、来訪者に対して責任を負えない状況になるのでは??と思ったりした。
センシティブな所にあえて触れてしまっているので、あまり広まらないか、記事に修正が入るような気もするが、
「携帯のサブスクライバIDに関して、基本的に個人情報と同等に扱う」という広告業界指針がある事は、一般消費者と、企業、双方で認識しておくべきだろう。
検索エンジンのクローラーも計測できる
筆者がGoogle Analyticsを使いこなせていないのが大きな課題の一つだが、 「モバイル版では携帯電話のほかハイエンド携帯端末(iPhoneやAndroid)、PC、検索エンジンのクローラーも計測できる」 というものの、どうにもこうにも携帯のクローラーのレポート閲覧方法がわからない。この点に関しては、追って調査をしてみたいと思う。
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