Web2.0時代のWebマーケティングとか、Webマーケティング2.0だとか、キーワードは出てきていますが、
まだまだ、実際にマーケティングの現場にとっては、2.0っていわれてもねぇ...
という状況にあるように感じます。
やはり、PVという値を、何を持って計測し、公開情報とするのかを悩んでいる担当者が増えているように感じます。
RTシリーズでは、セッション(UA+IP、Cookie、Session ID)などを基軸として、企業のビジネスにおいて捉えたい視点で計測はできるものの、ビジネス的にはPVの数値を多く見せる手段として、ApacheやIISの生ログから抽出した情報を基に、公開情報としているケースが多々あるようです。
ここに、問題点というより、疑問が生じます。
最近はブラウザやセキュリティソフトによるポップアップブロックされてはいますが、ログを見るとまだまだポップアップを利用しているサイトは多々あります。
このポップアップなどもPVとしてカウントするサイトと、しないサイトでも、数値に大きな違いが生まれます。
上記のような状況から、Webサイトの価値を測る一つの基準として利用されてきたPVですが、本当に基準となるのかという点については、個人的にも、お客様とお話をしていてもぶつかる点でした。
そこにきて、ウェブサイトの視聴率測定最大手のニールセン/ネットレイティングスが、ページビューによるウェブサイトのランクづけをついに廃止(非公式化)し、サイト滞留時間でのランキングに切り替えるという発表を米国時間火曜日するらしいというニュースがココYahoo!NEWSに掲載された。
Ajaxなどでユーザビリティを向上させる仕組みの影響で、YahooなどはPVの値としては減少が起こっていたり、YouTubeなどの動画サイトではユーザが動画をじっと見ているので実際の利用時間に比べてPVが少なかったり、何かするたびに別のページを開かせるMySpaceが、PVでは実際よりも人気があるように見えてしまっていたというような問題が出ていたが、これらの問題を解消するのが目的らしい。
サイト滞留時間でランキングをつけなおすと、PVでトップだったYahooが2位に後退、トップはPVでは6位だったAOL(インスタントメッセンジャーの利用時間がカウントされるようになった)に変わるとのこと。Googleは3位から5位に後退することになる。
やはり、最初にお話しした通り、PVの測り方がサイトや企業ごとにばらばらなので、そもそも公称のページビューの概念を定型化できていないのに、PV数で広告費が決まりがちな現状にも問題がある気がします。
MarkeZineでも、この問題を大きく取り上げています。
ページビューではWeb2.0時代のサイトを正しく評価できない-米ネットレイティングスが「滞在時間」を重視
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