「やすらぎの時」 油彩・12号
税込504,000円
米谷志保 個展 -ピエロなココロ-
プランタン銀座本館6F ギャルリィ・ドゥ・プランタン
にて
2009/1/13(火)~19(月)
の期間で開催
【展覧会情報】2011/11/1~
米谷志保 個展 -ピエロの隠れ家-
画家 米谷志保氏
幼いころから筆者がお世話になっている画家の米谷志保氏の展覧会が開かれます。
油絵画家牧野邦夫氏を師とし、牧野絵画ではモデルとしても協力された米谷志保さんの個展が開催されます。百貨店での展覧会は今回が初とのこと。
関連情報として牧野邦夫氏のホームページを紹介したかったのですが、現在は著作権の問題などで閉鎖してしまわれたようで非常に残念です。
本Webでの著作はクリエイティブコモンズに準じています。
【関連】クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(http://creativecommons.jp/)
米谷志保氏の絵画は、ピエロをモチーフとし、ピエロの笑顔の中にどこかもの想う雰囲気は、日常生活の中で感じる悲しみ、切なさなどの人の世の心模様、その化粧の下に隠された本当の"ココロ"を表現しています。
サーカスで愉快で滑稽なおどけ役を演じる道化師を"クラウン"、その中の「悲しみを表現した道化師」である"ピエロ"を感じることでしょう。
本展では油彩画、水彩画作品約35点を展示販売するとのことですが、通称"エウリアン"などはいませんし、営業もいないので、美術展感覚でゆっくりと絵画を堪能できます。
米谷志保氏も会場にいることが多いとのことなので、作品のお話を聞くこともできるかもしれません。
額縁は"工房KOME"製
ご主人(米谷真人氏)とご子息(米谷崇亜[タカツグ]氏)で営まれている「工房KOME(http://bottega-kome.com/)」の制作した額縁で飾られているとのことで、手作りのオーダー額縁も見所だと思います。
師と慕った「牧野邦夫」氏
作品そのものも添付したいのだが、牧野千穂氏の許諾を得てからにしたいと思うので、それまで掲載は控えますが、「光と影」をテーマとし、レンブラントを髣髴させるダイナミックな絵画、惹きこまれる画家が日本にも居ることを知ったのも、米谷志保氏のおかげである。
画壇で活躍するにあたり、プロモーションやビジネスを真っ向から拒否し、描くことを自らの実存とした、それが牧野邦夫という人だ。
彼はレンブラントをこよなく愛していたことから、「光と影」をテーマとし、描き続けた。
レンブラント絵画のように、写実という描写の観点にとらわれず、そこに描かれる対象に「シュール」の要素が多く含まれているのである。
とはいえ、ダリやマグリッドの絵画ようなシュールレアリズムの範疇に収められるようとするのでなく、思想や描写技法が採り入れられているのである。
レンブラントやゴヤ、ボッテチェルリといった写実を極めるルネッサンス期の思想と写実手法、さらに現代に来てマグリッド、そして、シュールレアリストの頂点でもあるダリの思想、後期シュールでありながらルネッサンス期の描写にも通ずる手法、それらを全て包含し描き続けた画家、それが牧野邦夫氏である。
牧野邦夫氏自身と、牧野邦夫氏の作品、そして彼を師と慕った米谷志保氏に興味を持っていただけたら幸いである。
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