昨年末、森祐治氏がCNETのコラムで「Web 2.0という時代の先にあるもの」として寄稿している。

2006年は、コミュニティーサイトやオンラインゲームといったサービスから、APIを用いたマッシュアップサービスやSNSやブログ、Youtubeといった「Web 2.0系企業」のIPOやM&Aが相次ぎ、キーワードだけでなく経済効果も伴った話題性が非常に高く、「Web 2.0」の年であったといえる。
IT業界では「~2.0」というキーワードが未だに使われているが、何か見えない、伝え辛い直近の未来像の表現に使用されている感じもしなくはない。

Web2.0時代とされる昨年度より、携帯電話とインターネットがより近づき、パーソナルとグローバルがシームレスに繋がることにより、パーソナルとしてのユビキタスと、グローバルとしてのユビキタスの意識の壁が無くなりつつある。
コンテンツはユーザの意識に近づけるため、リテラシー教育を行うよりも先にサービスの利用を促し、市場を活性化させている。
総務省の世代別インターネット利用率を見ても、

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上記のように13歳~49歳までが90%を超える利用率となっている。6歳~12歳の利用率が60歳以降での利用率よりも多い事も驚きだが、6歳~12歳、18歳辺りまでは利用はするものの、課金サービス利用してもらう対象としてはメインには捉えにくいユーザだろう。
しかし、ユーザには変わらず、今後の携帯ビジネスにおいては数年後のターゲットとして捉えていかなければならない層になる。
リテラシーやポリシー、マナー云々と足並み揃えてコンテンツやサービス、携帯市場が成長していくことは非常に難しい。少なくとも携帯を意識していないコンテンツ、サービスはどんどん取り残されていくことになると感じる。
コンテンツ、サービスの技術ではなく、ユーザコミュニケーションという利用する世代の感性を捉え実現するスピードが、Web 2.0時代に一番重要なポイントなのではないかと思う。

単純に、小学生になるまでに携帯電話が当たり前のように身の回りにあり、実際携帯電話を利用することも当たり前であるM1層が増えている事をどう受け入れればよいのかは、平成生まれの若者が大学卒業で社会に入ってくることへの期待と不安、動揺に似ているかもしれない。

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