マーケティング、Webマーケティングの概念に則って様々な分析手法を"myRT"を基にレポートしてきました。
Webマーケティングにおいては、ユニークユーザとして個々のユーザを分析することが可能になるので、ビジネスコンセプトに合わせた形でOne to Oneから徐々にマスにセグメンテーションを行うことが可能であり、アクセス解析ツールを使用することで非常に効率良くこれらのデータを分析することが可能になる事をご理解頂けていれば幸いです。
今回は、"myRT"にて個々のユニークユーザを分析するに当たり、KPIとなるレポートの例を紹介してみたいと思います。
分析レポートを抽出するに当たり
myRTのREPORTS>サイト別レポート>閲覧ページ
の右上の①虫眼鏡ボタンをクリックし、②抽出したい期間を選択肢、[適用]ボタンをクリックし詳細を閲覧します。
[詳細]タブの[メンバ]タブをクリックし、各項目に沿って集計を行います。
①90秒未満の訪問割合
平均セッション時間が任意の秒数を満たしているか否かを集計を行います。
Webマーケティングの概念では、90秒が1つの分岐点と言われており、90秒未満で去っているユーザが多いサイトは、訪問者の関心が薄いコンテンツであることを意味します。
分析時は60秒~120秒の間をしきい値として分析するのが良いでしょう。
②新規訪問者とリピート訪問者の割合
セッション回数が1のユーザと、2以上のユーザで集計を行います。
理想的な比率は、新規:リピータ = 60:40 と言われています。
③訪問者1人当たりの平均訪問回数
全てのデータ③をセッション②で割った値が訪問者1人当たりの平均訪問回数になります。
③ ÷ ② = 平均訪問回数
この数値が大きければ大きいほど、ユーザのロイヤリティが高い証拠になります。
期間ごとにこの集計データを並べることにより、ユーザのロイヤリティの変化を分析することが可能になります。
④訪問者1人当たりの平均PV数
平均PV/セッションで集計を行います。
この数値の長短については、コンテンツのコンセプト、目的に応じて変化します。
様々なページをより多く回遊することが、サイトの利益に繋がるのであれば、長いほうが良いでしょうし、
会員登録やキャンペーンページなどで、数クリックでコンバージョンに至ることができるコンテンツであれば、短いほうが良いでしょう。
⑤訪問者1人当たりの平均滞在時間
①の平均セッション時間で集計を行います。
訪問者がどれだけ興味をもってコンテンツを閲覧しているのかの目安になります。
ただし、平均滞在時間が長いにも関わらず、平均PV/セッション④が短い場合は訪問者がどこかのページで迷っていることも考えられます。
その場合は、[PV]タブの平均閲覧時間でソートを行い、ボトルネックとなっているページを突き止めることで施策の糸口がみつかるはずです。
⑥関心を示した訪問
[メンバ]タブの平均PV/セッション④の値が5以上か否かで集計を行います。
関心はあるものの検討中である来訪やの目安として、平均PVが5PV以上であるというWebマーケティングの概念に沿って分析します。
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