モバイル・携帯におけるキャンペーン実施中のポイント by 「モバイル マーケティング ソリューション ガイドライン」
先日公開された、モバイル マーケティング ソリューション協議会(以下:MMSA)の
「モバイル マーケティング ソリューション ガイドライン Ver.2.2」(以下:MMSG)より、
第2章 業務を受注する前に
その1 キャンペーンプロセスからみる確認ポイントについて
からポイントを紹介したいと思う。
なお、MMSGの最新版となるVer. 2.2は、2009/7/9時点で、MMSAのサイトからPDFダウンロードができない状況だが、問い合わせから配送をお願いすることができるとのことだ。
【出典・引用・関連】
モバイルマーケティングソリューション協議会(http://www.mmsa.jp/)
実施中
~運用管理
キャンペーン形式や実施期間により、実施中に行なう業務が異なりますが、途中でのキャンペーン応募参加状況、当選者数、アクセスログ数などの報告が必要となることがあります。予め、「何を」「どのようなタイミングで取得するのか」を決めておくことが、安全に安定的なキャンペーンサービスを提供する上で重要です。(実施後に取得するためには、一部システム改修も必要となる場合があり、リスクを伴います。)
運用管理とツール
事務局が使う応募関係データの検索機能に加え、サイトのアクセス状況、応募状況、当選状況などが把握できる仕組みを用意しておくと運用が楽になります。また、当選確率の設定・変更なども管理画面上から行なえるようにしておくと機動性のある運用が可能となります。運用中にサイトの文言修正等を行う場合に備えて、本番環境とは別の確認環境を用意するとよいでしょう。
システム運用
複雑なシステムを運用していくにあたり、トラブルの兆候をいち早く把握できる体制を整えておくことは事故防止のために非常に重要です。主な監視事項は以下の通りです。
- サーバ死活監視
通常のデータセンターであれば標準で行っているサービスです。
サーバのCPU使用率、メモリ使用率、ハードディスク空き容量などハードウェアの動作状況の監視に加え、Webサービス、メールサービスなどサーバ上の特定のサービスを常時に監視することで、システム障害の兆候をいち早く発見します。
※特にTVなどマスメディアでの広告宣伝、一斉メール配信時、キャンペーンの最終日は、アクセスが集中し、一時的にサーバ負荷が上昇するリスクがあります。
監視内容については、費用とリスクのバランスが関わりますので、事前にSLA(サービス品質保証制度)等で詳細な内容を確認しておく必要があります。
コンテンツ毎の負荷状況と、事前のしきい値設定によりアラートを挙げることのできるツールやサービスが存在します。- サイト運用監視
Webサーバが問題なく稼動していても、キャリア障害やネットワーク障害が原因でサイトにアクセスできなくなることがあります。定期的な実機によるサイトへのアクセスをサーバ死活監視と並行して行なうことでサービスの稼動監視体制を強化することができます。- メール運用監視
- 迷惑メールが社会問題として注目される中、メール配信遅延は勿論、万が一にもシステム障害によってメールの多重配信などの深刻な事故を引き起こさないように、メールサービスの運用監視体制についても十分に準備しておくべきです。
ほかにも、広帯域のブロックの場合に配信不能になるケース、価格の安い回線の場合にダウンタイムが予想外に長引くケース、など回線の品質、迂回路の用意状況などを確認しましょう。
また、なりすましメール(SPAMメール)へのキャリアチェックが厳しくなっているため、SPF(Sender Policy Framework)レコードの設定を配信サーバ側で行うなどの対応が必要になります。- バックアップ
万が一システム障害が生じても得意先の大切なデータを消失してしまわないように、定期的なデータのバックアップを行ないます。万が一の事故に備え、システム運用委託先のバックアップ方法、バックアップ頻度、リカバーできない部分に関するリスクについても明確にしておきます。- 運用管理体制
- ・エスカレーション体制
事務局の日常業務フローやQ&Aでは対処できない性質の問題について、誰が誰にエスカレーションして対処していくか明確にしておきます。エスカレーション先は、クライアント、システムなど状況によって異なるが、連絡・フォローの体制を明確化しておくこと、エスカレーションシートをベースにした運用ルールを決めておくことで迅速かつ確実な対応を行なうことができます。- スクランブル体制
深刻な事故が発生した場合のレポートラインおよび対応体制はエスカレーションとは別に定義しておきます。平日と休日で対応は異なるため、これに応じた体制の整備が必要です。
当選数・当選確率の管理
キャンペーンの応募状況によっては、応募数が計画を下回り、計画通りに当選数を消化できないことがあります。このため、応募状況に応じて当選枠や当選確率を調整するためのルールをあらかじめ決めておくとスムースです。賞品種が多い場合は、不人気賞品の応募が伸びずに、予定当選数に中々到達しないケースがあります。日々当選状況をチェックし、当選計画に出来るだけ沿う運用を努める必要があります。
また、重複当選を許すかどうかは広告主やキャンペーンの性質によって判断の分かれるところであるため、事前に確認しておく必要があります。重複当選の許可・不許可は、システムにとって大きな違いであり、キャンペーン期間中に方針変更する場合のリスクは非常に大きいと言えます。
新機種(モバイル端末)への対応
携帯端末は次々と新しいものが発表されるため、キャンペーン期間中に発売される端末への対応についてルールを決めておく必要があります。広告主に対しては、新機種に対応する・しない、どこまで対応するかの基本方針を明確にしておきます。
アクセス解析ツール
運用中は、登録状況の確認だけでなく、状況に応じてサイトの修正や、広告出稿などを再検討するなど、より効果を高めるための改善作業が発生します。 改善策から実施にあたって、アクセス解析ツールのデータを用いることで、的確な改善策の提示、実施効果の把握が可能となり、スムーズな運用を行うことが可能となります。
【出典・引用】
モバイル マーケティング ソリューションガイドライン Ver.2.2|モバイル マーケティング ソリューション協議会 発行
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