NMF 2009にて、MMSAが「モバイル・マーケティング・ソリューション ガイドライン」の最新版を公開
モバイル マーケティング ソリューション協議会(以下:MMSA)が、日経BP社の主催する「NETMarketing Forum 2009 / Mobile Marketing Conference 2009」(以下:NMF)にて、
モバイル・プロモーションに携わる多様な企業が参考となる「モバイル・マーケティング・ソリューション ガイドライン」(以下:MMSガイドライン)の最新版を発表した。
2009/7/9現在、MMSAのサイト上では、以前のVer. 2.1版のPDFダウンロードまでとなっているが、問い合わせを行えば配送をしてもらえるとのこと。
また、PDFダウンロードも近々公開予定とのこと。
すぐに手に入れたい方は、
モバイルマーケティングソリューション協議会|MMSA (http://www.mmsa.jp/)
のサイトの上部の「お問い合わせ」から、連絡してほしい。
【出典・引用・関連】
モバイルマーケティングソリューション協議会|MMSA (http://www.mmsa.jp/)
「NETMarketing Forum 2009 / Mobile Marketing Conference 2009」 (http://ac.nikkeibp.co.jp/nmf/)
主な改定ポイント
Ver. 2.1からの主な改定ポイントとしては、 新規項目として、「効果測定」が加わった。 モバイルサイトの効果測定に関しては、特に第3者機関によるガイドラインといったものが無かったが、今回MMSAが初めて取り組んだこととなる。更新・改訂項目としては、
・空メール
・二次元コード
・携帯サイト制作
・モバイルコマースサイト作成
・アプリ
・FLASH
・着信系コンテンツ
・動画系コンテンツ
・位置情報サービス
と、
キャンペーンプロセスから見る確認ポイントとして、
・実施前 / 実施中 / 実施後
そして、
・端末プロファイル
が更新・改訂されている。
モバイルビジネスにおけるノウハウが詰まった一冊
「モバイル・マーケティング・ソリューション ガイドライン」 は、モバイルビジネスにおけるノウハウがぎっしり詰まった一冊である。基本構成として、4つの章に分かれており、
第1章は「各種サービスの説明」
第2章は「業務受注に当たっての確認ポイント」
第3章は「専門用語の説明」
第4章は「関連機関のリンク集」
となっている。
第1章
携帯電話を利用したモバイル・マーケティングの手法や、多種多様に提供されている様々なツールについて、より理解度が高まるように、「プレアクセス」「オンアクセス」「ポストアクセス」と大きなゾーンで括った上で説明されている。ちなみに
プレアクセス
サイトへアクセスする前のサービスがこのゾーンに含まれ、モバイル広告屋、既存広告媒体からのアクセスを促進させる手法が提供されている。特に既存のマーケティング手法をインタラクティブ化させる方法として活用が進んでいる、空メール型、バーコード型、非接触型などに触れている
オンアクセス
ユーザがサイトにアクセスしている状況を指している。提供する企業側の目的やコンセプトによって大きく異なるが、非常に効果などの特徴の出やすいゾーンとなる。モバイルを提案する側にとっては、ユーザのメリットと企業側のメリットを結びつけるポイントとなる。ほとんどの企業がモバイル・マーケティングを企画する際に検討する基本事項がガイドラインとして含まれている。
ポストアクセス
プレアクセスやオンアクセスで入手した情報に基づき、適切なリレーションを気付く為の手法が含まれている。カテゴライズされたターゲットに対しての「メール配信」やユーザからの登録に基づく、「メールマガジン」など、メールアドレスの活用方法が一般的ですが、実施に当たっての配慮がされていないものなど散見される。メールアドレスが頻繁に変わることも、PCとの大きな違いとなり、プレアクセス、オンアクセスと同様に、「携帯ならでは」の手法を活用する必要がある。というゾーン内容だ。
これらに対して、アクセス解析、効果測定の手法などが加味されており、非常に参考となる。
第2章 業務を受注する前に
・その1 キャンペーンプロセスから見る確認ポイントについて ・その2 定義・法規、そしてシステム面から見る確認ポイントについて とおおきく2つの項目からなっている。その1では、
■業務の流れと確認ポイント
として、
広告主の状況や広告会社からの依頼内容によって毎回異なりがちな、業務内容や業務フローについて、大きく「実施前」、「実施中」、「実施後」に分けて、確認していくべきポイントや詰めていくべきポイントがまとめられている。
その2では、
◇キャンペーン主体と責任について
◇受注側の責任について
◇景品表示法について
◇規制の概要について
◇個人情報の取り扱いについて
◇個人情報取り扱い原則
◇個人情報保護法について
◇プライバシーポリシーの制定
◇コマース運営主体と責任について
として、非常にきれいにそれぞれのポイントが説明されている。
第3章
こちらは用語集となっており、モバイルビジネスを行うに当たって、企画・制作会社や、広告代理店などとの共通言語認識を行うに当たって、用語の説明が記載されている。 また、携帯サイト解析における用語についてもまとめられているので、共通の認識を得るうえで非常に参考となる。第4章
こちらはモバイル関連のリンクとして、 ■携帯電話(通信キャリア) ■簡易型携帯電話会社(PHS) ■モバイル・メディアレップ(通信キャリア系) ■インターネット・メディアレップ ■視聴率調査 ■広告の団体・協会・協議会などの組織 ■インターネット系の団体・協会・協議会などの組織 ■著作権関連団体、委託先 ■官公庁 のそれぞれ紹介されている。また、
【対応機種に関するガイドライン】
として、古い機種から最新機種まで様々な仕様がある中、「プレアクセス」「オンアクセス」「ポストアクセス」のうち、カバー範囲が広い基準や狭い基準についてまとめられている。
最後に、2009/5/28時点での
【携帯端末プロファイル】
が掲載されている。
無料携帯サイト解析ツールの「myRTモバイル」を運営している、オーリック・システムズもメンバーとして参加しているとのこと。
モバイルサイトに関わっている方々には非常に参考となる一冊であり、無料で提供される情報なので、是非手に入れて欲しい。
【出典・引用・関連】
モバイルマーケティングソリューション協議会|MMSA (http://www.mmsa.jp/)
「NETMarketing Forum 2009 / Mobile Marketing Conference 2009」 (http://ac.nikkeibp.co.jp/nmf/)
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