「モバイル マーケティング ソリューション ガイドライン」の「検索エンジン対策(SEO対策)」が非常に良くまとまっている。
モバイル マーケティング ソリューション協議会(以下:MMSA)が先日公開した、
「モバイル マーケティング ソリューション ガイドライン」(以下:MMSG)の、第1章 オンアクセス編、①携帯サイト制作の中に含まれている、
検索エンジン対策(SEO対策)
の項目が、非常に良くまとまっているので、
携帯サイト制作における注意点
とは別にして紹介したいと思う。
なお、MMSGの最新版となるVer. 2.2は、2009/7/9時点で、MMSAのサイトからPDFダウンロードができない状況だが、問い合わせから配送をお願いすることができるとのことだ。
【出典・引用・関連】
モバイルマーケティングソリューション協議会(http://www.mmsa.jp/)
検索エンジン対策(SEO対策)
概況
これまで携帯サイトへのアクセスは「各キャリアの公式メニューからのアクセス」が主流でしたが、ようやく検索エンジンが普及し始めました。特に各キャリアが検索エンジンの実装を開始したことでいよいよその流れが本流になりつつあります。- NTTドコモ・・・独自の検索エンジンに加え13の検索エンジンを設置
- KDDI ・・・Google検索をメニューの上部に設置
- SoftBank ・・・携帯端末にYahoo!ボタンを設置 など
また、ケータイ白書2008によると40.5%のユーザが携帯電話・PHSの検索サイトで検索してコンテンツを探していると回答しており、ユーザ動向から見ても検索エンジン対策が必要な
ステージに入っていると考えられます。
※参考資料
ケータイ白書2008(発行:インプレスR&D、モバイル・コンテンツ・フォーラム監修)
検索エンジン対策を行う上での留意点
PCサイトにおける対策と比較すると、独自のプラットフォーム上になりたっているが故の特別な対策が必要となってきます。以下その対策を行うにあたっての留意点の概要を記載します。
- テキスト・コンテンツが少ない
携帯サイトは表示画面が狭いためテキスト量が少なく、ページ数も最小限に抑えられているため、検索エンジンにキーワードを強く認識させにくいという構造上の課題があります。
- 公式サイトと勝手サイトが存在する
携帯サイトは公式サイト、勝手サイトの2種類が存在しているため、検索のアルゴリズムが異なることに注意する必要があります。
- IP制限をかけているサイトが多い
携帯サイトは(特に公式サイトは)、IPアドレスによるアクセス制限をかけるケースが大半です。その場合、検索エンジンクローラの巡回を制限してしまいますので、その前提で対策を検討する必要があります。
- キャリアごとのSEO施策が必要
携帯サイトは、3キャリア毎に異なるページを準備しているケースが多く、各キャリア対応サイトへの施策が必要です。
- 外部リンク施策が有効とは限らない
一般サイトにおいては外部リンク施策も重要な要素ですが、公式検索においては、クロールを公式サイトのドメイン内に限っているため、外部サイトからの被リンクはポジショニングに影響を与えません。
- ログイン前提のサイトが多い
携帯サイトは比較的ログイン前提のサイトが多いため、検索エンジンクローラが巡回できるページが限定されています。そのため上位表示を意識するのであれば非ログインページのボリュームも重要になります。
- パラメータ付きのURLを使用しているサイトが多い
携帯サイトはセッションIDを引き継いだURLを使用しているページが多く、検索エンジンクローラが巡回しにくい作りとなっています。
- 機種振分け等でクローラが巡回できない
携帯サイトは機種による振分けや端末ID認証をしているサイトが多く、検索エンジンクローラが巡回できないことがあります。
クローラの巡回頻度や、種別の解析、自然検索キーワードの分析、自然検索ワードによる入口ページの分析が可能なツールにより、効果測定と、対策を行うことが可能です。
上記のような観点からPCとは異なるSEO対策が必要となります。
現時点では検索エンジン開発側と対策側で、日々調査、研究が進められている段階であり、SEO対策を導入する場合は専門家に相談する必要があるでしょう。
測定におけるポイント
事前に解析ポイントをすり合わせることで、開発時にWebサーバやコンテンツに仕組みを導入することで、大幅なトータルコストパフォーマンスの向上を図ることが可能です。
主な効果測定項目
- 端末機能情報
- セッション数
入口ページに流入した数を判定- ユニーク数
同一来訪者(来訪端末)を判定- 入口ページ
パラメータ付きの流入ページにて、空メールやQRを含む外部広告からの流入を判定- イベント
インプレッション(閲覧)、流入開始から終了まで- クリック数(クリックスルー)
- クリック率(クリックスルーレート)
- 新規訪問者数
- 再訪問者数
- 直帰数
- 直帰率
- 1セッション当たりのページビュー数
- コンバージョン数
- コンバージョン率
【出典・引用】
モバイル マーケティング ソリューションガイドライン Ver.2.2|モバイル マーケティング ソリューション協議会 発行
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