「モバイル マーケティング ソリューション ガイドライン」の「アプリ」が非常に良くまとまっている。
モバイル マーケティング ソリューション協議会(以下:MMSA)が先日公開した、
「モバイル マーケティング ソリューション ガイドライン」(以下:MMSG)の、第1章 オンアクセス編、
"③アプリ"
の項目が、非常に良くまとまっているので、紹介したいと思う。
なお、MMSGの最新版となるVer. 2.2は、2009/7/9時点で、MMSAのサイトからPDFダウンロードができない状況だが、問い合わせから配送をお願いすることができるとのことだ。
【出典・引用・関連】
モバイルマーケティングソリューション協議会(http://www.mmsa.jp/)
③アプリ
概 況
DoJaは、NTTドコモ503シリーズ以降のiモード端末でJavaアプリケーションを動かすことができるVM(Virtual Machine)です。DoJa が搭載された端末をiアプリ対応端末と呼びます。 同様に、Yahoo!ケータイ向けS!アプリやEZweb向けアプリも携帯端末内のVM上で動くJavaアプリケーションといえます。 iアプリやS!アプリ等(以下携帯アプリと呼ぶ)携帯に搭載されたアプリの特徴は、Javaプログラムを使ってコンテンツを動かことができるので、コンテンツの表現力が増し、画像を画面の前後上下に動かしたり、サーバと連動してデータを加工して、グラフ等のコンテンツを携帯画面に表示することや、ゲームを途中で止め、後から途中で止めたところからゲームをスタートすることができる等機能性に優れた特徴をもっています。 一方、EZアプリでは2003年2月より、BREWを搭載した端末が発売されました。BREWに関する概況は後述の「■BREW」を参照ください。 2007年春より、auはオープンアプリを導入予定。BREW導入により停滞しがちであったauでのアプリ開発環境に対して、再びJavaでの開発を可能とする環境に期待されている。但し、以前のEZアプリ(Java)との互換性は無い。携帯アプリのポイントとしては、以下の点が挙げられます。
- 豊かな表現力が実現。
- サーバとの連動が可能。
(サーバに自動的にアクセスができ最新情報を携帯端末に表示が可能等)
出典:NTTドコモ
アプリの機能
- 端末内にデータの保存領域があります
Javaアプリケーション上で作成したデータや、ネットワーク経由で取得したデータを携帯電話内部に保存できる領域があります。iモードではスクラッチパッド、EZwebではデータストレージと呼びます。
自動起動
一定時間ごとに自動的に起動して、サーバから情報を取得するようなエージェント型アプリを作成することが可能。
左右ソフトキーの操作で別ページを表示可能
赤外線通信
iモード504シリーズ以降の端末は赤外線を利用したデータ転送が可能です。通信可能距離は20cm程度。通信速度は38.4bps。一度の通信で送受信できるデータの最大容量は30k。
禁止動作
- ダイヤラ機能や電話帳などの携帯端末内部の基本ソフトウェアやメモリなどにアクセスができない仕様(iモード505・506端末、SoftBankのパケット通信対応端末、KDDIのBREW端末はアクセス可能)。
- 他のアプリを起動したり、書き換えたりすることはできません。(iモード505・506端末は可能)
- アプリの通信先はアプリがダウンロードされたサーバに限定されます。(iモード505・506端末は可能)
Bluetooth通信
- docomo902シリーズ、auW32シリーズ、SoftBankにて搭載。
GPS機能
- docomo903シリーズより実装(506で一部対応、但しiアプリDXのため公式のみ対応)、auBREWでは初期から対応(Javaアプリでは未対応)、SoftBank一部機種にて対応。
制作時の注意事項
- 端末に保存できるコンテンツのダウンロード容量に制限があるため、制限内の容量でコンテンツを制作する必要があります。端末依存が多いため、全端末実機確認が必須
- アプリの使用期間。
- アプリの配信形態
- アプリには、スタンドアローン型・エージェント型・クライアントサーバ型があります。*それぞれのパターンの特徴は後述。
- 新機種が発売された場合の対応策
- 画像等の権利のクリアリング(送信可能化権の確認)
- iアプリ、EZアプリ(Java)のコンテンツ配信側のサーバは、キャリアの許可なく配信する事が可能ですが、SoftBankの場合は、SoftBankから許可を受けた会社が用意するサーバを使わなければならないため、事前の登録が必要となります。
- アプリをダウンロードするサーバの手配
各端末により制作時の注意点が多々あるため、詳しくは各キャリアのホームページを参照。特にEZの場合、JavaをベースとしたEZアプリとC++をベースとしたBREWアプリが存在し、端末により、搭載されている規格が異なるので、注意が必要です。- アクセス解析ツールの計測方式によっては、アプリ内の解析を行うことも可能です。
アプリの種類(アプリの配信形態)
アプリの配信形態
- スタンドアローン型(ダウンロード型):
アプリを端末内にダウンロードした後は、ネットワーク通信を必要とせず携帯端末内のみで動作するアプリ。
都度のアクセスにおいて、パラメータ情報などにより解析データの取得が可能です。
例:パズルゲームやアクションゲームなど- エージェント型(ネットワーク型):
アプリが一定時間ごとに自動起動して、サーバに情報を取りに行ったり、一定時間経過後に何らかのアクションを起こすアプリ。この場合、アプリの情報更新頻度を確認しておく必要があります。
例:天気予報の自動更新や株価チャート、ニュース、企業の最新情報等- クライアントサーバ型:
携帯端末内で操作を行ったアプリをサーバに保存し、以後保存した状態からアプリを開始できます。
携帯端末内にパラメータ情報を蓄積し、サーバ接続時にポストデータとして解析データを送信することで、データの取得が可能です。
例:RPGや育成ゲームなど
アプリの機能例
- 待受アプリ
アプリを携帯の待受画面とすることができる機能。これにより、待受画面に最新の情報を配信したり、ニュースや天気予報を配信することも可能となります。ただし、機種により待受アプリができないものもあるので、注意が必要です。- フリップアプリ
携帯端末を開閉するごとに、画面に表示されたアプリ画面が入れ替わる機能。
アプリの配信サーバ
- NTTドコモとKDDI端末(Java™アプリ)でアプリを配信する場合、配信サーバは配信者側で自由に配信できますが、SoftBankでアプリ配信を行なう場合は、SoftBankが指定するサーバからアプリを配信する必要があり、申請が必要となるので注意が必要。
ユーザへの配慮事項
- アプリをダウンロードする際の容量とパケット代金の明記
iアプリDXについて
- iアプリDXはNTTドコモで利用できるアプリで個人情報に関する機能を実装できるアプリのことです。電話帳の登録・変更・削除、iモードメールの制御、リダイアル履歴、着信メロディなどの携帯電話本体のデータの利用がアプリ上で行う事が出来るようになり、またダウンロード元サーバ以外のサーバと通信することができるようになりました。ただし、その仕様上、コンピュータウイルス的なプログラムが作れてしまう危険があるため、セキュリティ上、iモード公式サイトの契約を結んでいるコンテンツプロバイダのみに仕様が公開されており、一般には公開されていなません。それらの事により、NTTドコモの仕様ではトラステッドiアプリとも呼ばれています。よって一般ユーザはDoJa3.0以降の機能を使用する事を出来ますが、iアプリDXを作る事は出来ません。
測定におけるポイント
アプリ制作時に、任意のパラメータをポストさせる仕組みを組み込むことで、アプリ内の行動を解析することが可能なツールも存在します。 アプリのダウンロードをコンバージョンとすることに加えて、ダウンロード後の利用頻度などを計測することが可能となります。 ただし、セキュリティ上の注意点として、外部ネットワークへ接続、データ蓄積されるタイプのツールには注意が必要です。主な効果測定項目
- 端末機能情報
- セッション数
入口ページに流入した数を判定
- ユニーク数
同一来訪者(来訪端末)を判定
- 入口ページ
パラメータ付きの流入ページにて、空メールやQRを含む外部広告からの流入を判定
- イベント
インプレッション(閲覧)、流入開始から終了まで
- クリック数
- クリック率(クリックスルーレート)
- 新規訪問者数
- 再訪問者数
- 直帰数
- 直帰率
- 1セッション当たりのページビュー数
- コンバージョン数
- コンバージョン率
- 行動経路解析
BREW
概 要
「BREW」とは「Binary Runtime Environment for Wireless」の略で、2001年1月にQUALCOMM社によって発表された「CDMA方式の携帯電話のワイヤレス・アプリケーション・プラットフォーム」です。 日本では2003年2月より KDDIがEZアプリ(BREW)という名称で BREW サービスを開始しました。携帯端末向けのソフトウェア実行環境で、携帯端末間の仕様の違いをなくし多数の携帯端末に対応できるよう設計されています。C や C++ の開発環境を採用していますが、JavaVM の搭載によって Java でも利用が可能になります。BREWではアプリケーションとデバイスプラットフォーム間のやり取りはすべてクラスを介して行われるため、開発者はプラットフォームのデータ構造やデバイスドライバを考慮せず、一度書けばどのBREW対応端末でも同じプログラムで動作させることが出来ます。
BREWの特徴
BREWの最大の特徴は,1つのアプリケーションがほかのアプリケーションを呼出したり,携帯端末の中にある電話帳やユーザ情報などにアクセスできることが挙げられます。NTTドコモのiアプリでは,セキュリティ面からこうしたことを禁じる仕様になっています。
BREWのサービス
BREWを使ったサービスを配信する場合は、KDDIに申請し審査に通過する必要があり、現状公式サイトでの利用に限ります。
測定におけるポイント
BREW制作時に、任意のパラメータをポストさせる仕組みを組み込むことで、BREW内の行動を解析することが可能なツールも存在します。 BREWのダウンロードをコンバージョンとすることに加えて、ダウンロード後の利用頻度などを計測することが可能となります。 ただし、セキュリティ上の注意点として、外部ネットワークへ接続、データ蓄積されるタイプのツールには注意が必要です。主な効果測定項目
- 端末機能情報
- セッション数
入口ページに流入した数を判定
- ユニーク数
同一来訪者(来訪端末)を判定
- 入口ページ
パラメータ付きの流入ページにて、空メールやQRを含む外部広告からの流入を判定
- イベント
インプレッション(閲覧)、流入開始から終了まで
- クリック数
- クリック率(クリックスルーレート)
- 新規訪問者数
- 再訪問者数
- 直帰数
- 直帰率
- 1セッション当たりのページビュー数
- コンバージョン数
- コンバージョン率
- 行動経路解析
【出典・引用】
モバイル マーケティング ソリューションガイドライン Ver.2.2|モバイル マーケティング ソリューション協議会 発行
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