excite. WebAD Times 「日米広告主、ネット広告の方向性の違いとは」によると、
米国市場ではSearch(検索連動型広告)が41%、Classifieds(コンテンツ連動広告)が17%と、いわゆるリスティング広告で約6割を占める。
これに対して、Display Relatedと呼ばれるバナーやボタンなどの広告比率は、リスティング広告のおよそ6割に当たる34%である。
この結果から米国の広告主はインターネットユーザーが感心を持ったタイミングで適切なメッセージを文字ベースで伝える広告に対する興味があり、多彩な表現が可能なバナー広告にはそれほど興味を持っていないことがわかる。
この事により、米国では適切なメッセージを文字ベースで伝え、そこから誘導をするケースにニーズがあるため、LPOに対しても、誘導後、キーワードに沿った内容を伝えることができているかがポイントになると言える。
日本の広告主の場合、米国とは異なった傾向を持っている。
日本における検索連動広告が占める割合は米国の検索連動広告の割合の半分の21%で、
モバイルの広告がインターネット広告全体の1割を占めているという。
文字ベースで適切なメッセージを伝えるよりも、インパクトで誘導をするパターンが多いことと、モバイル広告については文字ベースで伝えようとすると、見づらく、面積も取ることが理由なのかもしれない。
よりパーソナルな端末に広告を配信することで、インターネットユーザーに対してプロモーションを効果的なものにしようと考えていると思われるようだが、非常に波が激しいプロモーションの中で、効果をより早く解析し、次の施策に対してより早く打っていかなければならない状況になっており、広告、プロモーション価値を高めることは非常に困難だと感じる。
日本の方が、リッチコンテンツに対してのインフラも大容量化しているようで、フラッシュバナー広告のダウンロード容量が、米国yahoo.comが100KBなのに対して、日本yahoo.co.jpは1.8MBの広告が商品化されているとの事だ。
日米の広告市場を比較して、どちらが進んでいるかとか、どちらを見習うべきなのかといった事に左右されるのではなく、市場性に対してどのような方向に進んでいるのかに目を向けることが大事だと感じる。
日本語の言語表現の豊かさを考えると、テキストでのインパクトを大事にしていきたいという思いはありますが、市場のユーザを捉えるに当たって、日本ではまだまだバナーのインパクトが効果的なのかもしれません。
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