クロスメディアで捉えるマーケティング広告施策【参照元(Referrer)】では、クロスメディア媒体種別でのマーケティングエキスパートとしてどのようなポイントを読み取れば良いのかをレポートしました。
性別・世代別にクロスメディアでどのような媒体をきっかけとしてサイトに来訪しているのかもマーケティングの重要な要素になります。
性別・世代別となると、アクセス解析ツールのみでは分析を行うことが困難です。アンケート結果をデータとして溜め、そのデータと解析データをマイニングしたり、会員データから、性別や年齢といった情報を抽出して解析データとマイニングするなどの必要があります。
実際に解析データとのマイニングで非常に価値の高い情報を得ることができるのですが、マイニングを行う重要性はなかなか判断し辛いと思います。
性別来訪特性
【データ出所】日経リサーチ「インターネットへの誘導チャネルの性別・世代別傾向」2007年1月31日
各項目ごとのポイント
・PCポータル・検索サイト(全体:43.6% 男性:48.4% 女性:37.9%)
全体で最も多く、男女別みおいても最も多いが、男性では半数弱、女性では4割弱という差がある。
・男性は"PCのニュースサイト""新聞記事"が多いのに対して、女性は"メールマガジン""テレビ番組"が多い
・"ポータル・携帯サイト""ニュースサイト""新聞記事""新聞広告"では、男性の比率が女性よりも高い。
・"メールマガジン""テレビ番組""掲示板・ブログ・SNSなどのCGMサイト""雑誌""テレビCM""友人・知人"といった項目では、女性の比率が弾性よりも高い。
性別による来訪特性
サイトを訪問するきっかけは、男女で明確に異なっているといえる。
クチコミや噂、話題の共有などを来訪のきかっけにしているのは女性であり、能動的に自分で情報を得て来訪するのは男性という性別ごとの来訪特性があることがわかります。
よって、女性向けの商品マーケティングに関してはユーザ視点のCGM性の高いクチコミ効果や媒体を利用し、男性向けの商品マーケティングに関しては、新聞やニュースといった第三者の視点での詳細情報と組み合わせた媒体を利用することが効果的だと思います。
世代別来訪特性
各項目ごとのポイント
・50~60代の女性といったF3層を除いて、"PCポータル・検索サイト"の影響が強い。
・10~20代の男女といったT層、M1、F1層では"掲示板・ブログ・SNSなどのCGMサイト"の影響が強い
・30~40代の男女といったM2、F2層では"メールマガジン"の影響が強い。
※世代層
T層:男女12~19歳 M1:男性20~34歳 M2:男性35~49歳 M3:男性50歳~ F1:女性20~34歳 F2:35~49歳 F3:女性50歳~
世代による来訪特性
新たなデジタルデバイド問題が与えるWebビジネスへの影響でもレポートしましたが、世代による特性について10~20代と50~60代については大きな違いが出ているといえます。
T層、M1、F1層はコミュニケーションツールとしてネットやメールという形で常に30cm未満に備え、情報を伝達するライフスタイルであり、M3、F3層についてはコミュニケーション手段は音声であり、情報は受身で得るライフスタイルにあります。
時代の流れと共に、それぞれの世代層によって年々大きな変化が起こっている点については上記レポートで説明をしましたが、来訪のきっかけにおいても、世代層毎に利用端末特性が出ていると思います。
性別特性と世代特性をしっかり把握し、サイトの目的、コンバージョンに対して効果が得られたユーザの性別や年齢を把握することで、より広告効果の高いWebマーケティングを行う事が可能になり、利益に繋がることを感じていただければ幸いです。
Leave a comment