エイベックスは「BeeTV」、ウィルコムが「W+Video」
「祝!17歳差婚」「再改名!求むコンビ名」「飲み友、募集。」「キャバ嬢、転職。」
などのコピーを新聞広告で見た方もいるかと思う。
これは4月1日、エイプリルフールに掲載されたBeeTVの広告である。
エイベックス・エンタテイメントが、携帯専用放送局「BeeTV」の番組制作発表会を開催。
NTTドコモと、エイベックス・エンタテイメントは、既に08年9月30日に「エイベックス通信放送」という合弁会社設立で合意済みであり、これに基づいて4月10日に会社設立が決定しているという。
かたや、ウィルコムとウィルコム沖縄は、動画ストリーミングサービス「W+Video」(ダブリュービデオ)において、携帯小説「あしたの虹」、「ぱーぷる」という著者で話題となった、小説家で尼僧の瀬戸内寂聴氏を迎えた無料動画番組「寂聴 あなたと話しましょう」の配信を開始した。
【出典】
+D Mobile:映像にもパーソナルな時代が来る――エイベックス、携帯向け番組「BeeTV」開局
ケータイWatch:ウィルコム、「W+Video」に瀬戸内寂聴の動画番組
NTTドコモの公式コンテンツという後ろ盾の「BeeTV」
「BeeTV」は、携帯のみで視聴可能なコンテンツをラインナップするとのことで、「ドラマ」「ミュージック」「お笑い」「トーク」「バラエティ」「ムーログ」「アニメ」「エデュテイメント」といった8ジャンルで構成。5月1日以降毎週月~金の朝、昼、夕に配信をするとのこと。
BeeTVはドコモの公式サイトとして提供され、10Mバイトiモーションに対応したドコモ端末のみで視聴可能とのこと(P903iX、F903iXは非対応)。
映像コンテンツ毎の課金では無く、利用料金は月額315円で番組が見放題となり、利用においては「パケ・ホーダイ ダブル」などの定額サービスへの契約が必須となる。
1部を除き、配信終了から1週間後にアーカイブ化された番組は、1話50円(予定)で閲覧可能とのこと。
機種限定サービスである点が、ドコモらしいビジネス展開だなぁと感じるが、動画コンテンツの"画質"クオリティを優先するとなると、仕方がないことではある。
VODビジネスに絡んだ際にも思ったが、顧客が飛びつくのは動画サービスというよりも、番組の中身であり、番組の中身は動画サービスが作るものでは無く、制作会社や、版元が絡んでくるため、コンテンツの拡充がポイントとなるため、
BeeTVにおいても、画質のクオリティだけでなく、番組の内容のクオリティが、閲覧者や今後のビジネス展開に重要なカギとなると思う。
この点において、配信コンテンツを携帯だけではなく、DVDや書籍化といったマルチメディア戦略も視野に入れたビジネスモデル「Bee Platform」を用意し、収益をコンテンツの人気に応じて制作者と共有する収益分配モデルを導入するという。
面白いコンテンツを作れば人気は上がるかもしれないが、それ以上に広告宣伝効果によるマスへの告知効果は大きくなる。閲覧数だけで人気のバロメータとしてしまうと、いわゆる祭りや炎上など、不評なコンテンツも、人気と捉えざるを負えなくなる点には、注意が必要だろう。
ケータイWebだからこその評価指標を組み込み、公開することで、より良いコンテンツを増やしてほしい。
W-ZERO3向け動画ストリーミング「W+Video」
W-ZERO3シリーズ向けの動画ストリーミングビデオサービスです。ニュースや映画予告編をはじめとしたエンタテインメント情報、ウィルコムのCMなどを配信する「W+Video」
ウィルコムが運営をしているため、月額利用料金などは発生しないため、パケット料金以外は無料で利用できる。
携帯小説「あしたの虹」、「ぱーぷる」という著者で、筆者の祖母の耳にも入っているほどの話題となっていたことはびっくりした小説家で尼僧の瀬戸内寂聴氏。
彼女は世代だけでなく、お寺で聞く説法をテレビによりマスに広め、さらにガジェットにより携帯利用者の心を捉え、小説という文書のみならず、ストリーミング映像という垣根まで越えてしまった。
「寂聴 あなたと話しましょう」では、視聴者の相談に瀬戸内寂聴氏が答えて行く番組で、既に「@nifty ビジネス」で配信中の同名コンテンツの「W+Video」版となる。
「@nifty ビジネス」での「寂聴 あなたと話しましょう」は筆者も好きなコンテンツで、人の悩みではあるが、自分自身のイライラも不思議とスッキリできるコンテンツである。
「BeeTV」同様に、閲覧可能な端末が限られていることが、より多くの携帯利用者により良いコンテンツを知ってもらうという点においては残念ではあるが、
今後の端末高機能化によって、こういったコンテンツが閲覧できるようになっていくことは楽しみである。
【関連】
ケータイ小説野いちご:あしたの虹 ぱーぷる/著
@nifty ビジネス:寂聴あなたと話しましょう
ソフトバンクはS-1コンテンツ 2009年はモバイル動画サービスが盛り上がる?
ソフトバンク社は、ソフトバンクユーザを審査員として、芸人によるおもしろ映像を評価する映像コンテンツをスタートした。
すでに3月の優勝者として、「トータルテンボス」が賞金1000万円を手にしている。
キャリア運営のため、S-1に関するメール「S-1バトルメール」の受信料の無料キャンペーンや、コンテンツのダウンロード通信料の割引、会員特典などで、盛り上げている。
但し、月額費用やパケットし放題の加入などが必須となっている。
【関連】S-1バトル|SoftBank
閲覧できるた端末が限られたり、パケット利用契約が必須であったりと、閲覧者層を絞り込んでしまってはいるが、コンテンツの質の向上や、閲覧者の傾向の把握などによって、今後の動画コンテンツの展開のきっかけとなるように思う。
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